【メジャーリーグ】守備表彰 ゴールドグラブ賞とフィールディングバイブル賞について解説

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【メジャーリーグ】守備表彰 ゴールドグラブ賞とフィールディングバイブル賞について解説

2024/11/11

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メジャーリーグには、本塁打王や最多勝など、さまざまなタイトルがありますが、打撃や投球に比べて守備に関するタイトルは少ないです。

 

中でもゴールドグラブ賞が代表例として挙げられますが、フィールディングバイブル賞やプラチナグラブ賞といったタイトルがあります。

 

守備タイトルの選出方法やゴールドグラブ賞以外のタイトルについて知らない方も多いのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、メジャーリーグのゴールドグラブ賞、フィールディングバイブル賞の違いや選出方法について紹介します。

ゴールドグラブ賞とは?

ゴールドグラブ賞とは、アメリカンリーグ、ナショナルリーグの両リーグから、守備に優れた選手を選出する選手表彰です。

 

1957年に創設され、投手、捕手、内野の各ポジション1選手ずつ、外野手から3選手が選ばれます。2022年から、複数のポジションをこなした選手を対象とするユーティリティープレイヤー部門が創設されました。

 

選出方法は、各球団の監督、コーチによる投票が75%、守備成績が25%の割合で集計され、受賞者を決定します。

 

なお、投票を行う監督、コーチは、自球団の選手には投票できない仕組みになっています。

 

また、2011年より、ゴールドグラブ賞受賞者の中から、最も優れた守備の選手をファン投票によって選出するプラチナグラブ賞が創設されました。

 

ゴールドグラブ賞の問題点

ゴールドグラブ賞の選出には、各球団の監督、コーチによる投票が大部分を占めます。

 

しかし、レギュラーシーズンの対戦カードは、球団によって試合数が異なるため、評価材料に偏りが発生。

 

そして、印象による投票となるため、実際の守備成績と乖離があるケースが見受けられています。

 

例えば、自チームとの試合で好守備を連発し、他チームとの試合でエラーを多く記録していた場合では、トータルの守備成績は良くないが、特定の球団の監督、コーチからは高い評価を受けることが考えられます。

 

また、一度ゴールドグラブ賞に選出されると、守備がよいというイメージが先行し、年齢によって守備力が衰えた後もゴールドグラブ賞に選出され続けることがあります。

 

そのため、過去には、守備成績が良くない選手がゴールドグラブ賞を受賞し、選出に疑問が呈されるケースがありました。

 

これは、記者投票で選出する日本プロ野球のゴールデングラブ賞でも同様の問題が発生しています。

 

選出方法が度々問題視されますが、ゴールドグラブ賞も25%は守備成績が考慮されており、選出された選手は守備で高いパフォーマンスを発揮したことには変わりありません。

フィールディングバイブル賞とは?

ゴールドグラブ賞の問題点を受けて、創設されたのが、フィールディングバイブル賞です。フィールディングバイブル賞は、2006年に創設されたメジャーリーグの守備表彰です。

 

ゴールドグラブ賞とは、選出方法が大きく異なります。

 

ゴールドグラブ賞は現場の監督、コーチによる投票が大部分を占めましたが、フィールディングバイブル賞は、セイバーメトリクスの専門家によって投票が行われます。

 

セイバーメトリクスとは、統計学の見地からデータを分析する手法です。フィールディングバイブル賞は、守備成績などデータに基づいた投票が行われるため、ゴールドグラブ賞と受賞者が一致しない場合もあります。

 

また、ゴールドグラブ賞は、各リーグからそれぞれポジションごとに1選手を選出するのに対し、フィールディングバイブル賞では、全30球団から各ポジション1選手を選出となるなど、細かな違いがあります。

フィールディングバイブル賞の選出方法と評価基準

フィールディングバイブル賞の選出方法

フィールディングバイブル賞は、16人の選考者による投票によって受賞者が決まります。

 

ポジションごとに1位から10位まで順位付けし、1位の選手は10点、2位の選手は9点といった得点方式となり、点数が最も多い選手が受賞。

 

また、ゴールドグラブ賞と同様に複数のポジションを守ったマルチポジション部門がありますが、同一の選手が複数のポジションで受賞する事例もありました。

フィールディングバイブル賞の評価基準

フィールディングバイブル賞は、守備成績などのデータに基づいた投票となりますが、守備の中にも、さまざまなデータがあります。

 

メジャーリーグで主に使われている守備の指標にDRS(Defensive Runs Saved:守備防御点)があります。

 

DRSとは、平均と比べて守備で何点分を防いだか、または失ったかを表した指標です。

 

例えば、DRSプラス5であれば、その選手は平均の野手と比べて、5点分の失点を防いでおり、優れた守備力を有していることになります。

 

DRSの算出方法は、飛んできた打球の位置、速度、種類(ゴロやライナー)などから難易度を計算し、評価を行っています。加えて、送球、併殺プレーでの連携など、他の守備項目も考慮。

 

つまり、守備範囲、送球、併殺プレーなど複数の項目を評価して、DRSを算出する形となります。

 

また、捕手は特殊なポジションであるため、評価方法が他のポジションとは異なります。盗塁を阻止するスローイング、フレーミングと呼ばれるボール球をストライクに見せるキャッチングなどが評価対象となります。

 

DRSは1プレーごとに加点されていくので、出場試合が多い方がDRSの数字が高くなりやすいです。そのため、投票者は出場数を考慮する必要があります。

 

また、投票者によって、どの守備項目に重点を置くかにも異なるため、評価が分かれることになります。

ゴールドグラブ賞を受賞した日本人選手

ゴールドグラブ賞を獲得した経験のある日本人選手は、イチロー選手ただ一人のみです。

 

イチロー選手は、メジャーリーグ移籍初年度の2001年から2010年まで10年連続でゴールドグラブ賞を受賞しました。メジャー1年目から10年連続での受賞は歴代最長タイ記録となっています。

 

なお、フィールディングバイブル賞に選出された日本人選手はいません。今後の受賞者が誕生することを期待しましょう。

まとめ

今回の記事では、メジャーリーグの守備表彰であるゴールドグラブ賞、フィールディングバイブル賞について解説しました。

 

打撃タイトルが注目を集めがちですが、野球において守備は重要な要素であり、時に守備が勝敗に直結することもあります。

 

試合を観戦する上で、選手の守備力に注目してみてはいかがでしょうか。

 

<参考記事>

フィールディングバイブル賞の受賞者が決定 新人ウィンらが選出丨MLB.JP

 

この記事を書いた人

Engate Media編集部

Engate Media編集部

Engate Mediaの編集部です。スポーツ業界やスポーツを支える業界で活躍するキーパーソンのインタビュー記事やスポーツ業界の最新ニュースをお届けします。公式Twitter: @EngateInc

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