【野球】 メジャーリーグで主流のブルペンデーとは? メリットやデメリットも

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【野球】 メジャーリーグで主流のブルペンデーとは? メリットやデメリットも

2024/03/26

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近年、メジャーリーグ中継等でブルペンデーというワードを聞く機会が増えています。

 

ブルペンデーとは、長いイニング数を投げる先発投手を起用せず、中継ぎ専門投手のみの継投で試合を組み立てる投手起用の作戦です。ブルペンデーは2018年にメジャーリーグで取り入れられ、日本の野球界でも採用する球団が増えてきています。

 

そこで本記事では、なぜブルペンデーが行われるのか、そしてブルペンデーのメリットやデメリットなどについて紹介します。

 

ブルペンデーとは?

メジャーリーグやNPBなどプロの世界では基本的に5、6人の投手で先発ローテーションを組んで、一定の間隔で登板をします。

 

先発投手は週に1回程度の登板になりますが、その分長いイニング数を投げるのが先発投手の役割です。

 

ブルペンデーとは、長いイニング数を投げる先発投手を起用せず、中継ぎ専門投手のみの継投で試合を組み立てる投手起用の作戦です。メジャーリーグではブルペンゲームとも呼ばれています。

 

そもそもブルペンとは、グラウンドに付いている投球練習場を指します。試合中は中継ぎの投手が投球練習を行うため、ブルペン=中継ぎ投手のイメージが強いワードになっています。

オープナーとの違いは?

ブルペンデーに近い作戦として、オープナーと呼ばれるものが存在します。

 

オープナーとは、中継ぎ投手を先発で起用し、2イニング程度で降板。2番手以降に先発投手を起用する作戦です。どちらも中継ぎ投手を先発させる点では同じですが、ブルペンデーは2番手以降も中継ぎ投手のみで継投します。

 

対してオープナーは2番手として従来の長いイニング数を投げる先発投手を起用します。従来の先発投手を起用の有無により、呼び方が異なります。

 

ブルペンデーの歴史

ブルペンデーはオープナーの派生形として誕生しました。始まりは2018年、先発投手が手薄だったタンパベイ・レイズが初めてオープナーを取り入れました。

 

当初は懐疑的な声もありましたが、レイズが結果を残したことで次第に他球団も取り入れるようになり、そこからブルペンデーに派生。2021年にはポストシーズンで3球団がブルペンデーを実施するなど、今ではブルペンデーもオープナーも一般的な作戦として考えられています。

 

NPBでは、2019年7月の試合で千葉ロッテマリーンズが初めてブルペンデーを実施しました。この試合は本来の先発投手が登板の3日前に故障し、苦肉の策としてのブルペンデーとなりましたが、日本プロ野球でも取り入れる球団が増えています。

 

2023年は読売ジャイアンツや阪神タイガースなど多くの球団がブルペンデーを行いました。特にロッテは積極的に取り入れており、レギュラーシーズンで4試合、さらにクライマックスシリーズでブルペンデーを実施。

 

ロッテは2023年シーズンから現役時代にはメジャーリーグでプレーした経験を持つ吉井理人監督が指揮を執っています。そのため、メジャーリーグの知見もあり、積極的にブルペンデーを取り入れています。

 

また、2019年には北海道日本ハムファイターズがオープナーの派生形として、ショートスターターを取り入れました。

 

2巡目以降の投球に課題があった加藤貴之選手を打順が一回りする3回まで登板させ、2番手以降は中継ぎ投手で継投していく作戦を取りました。ブルペンデーやオープナーはNPBでも有効な作戦の1つとして確立しています。

ブルペンデーのメリットとデメリット

メジャーリーグのトレンドになり、NPBでも採用されているブルペンデー。ここではブルペンデーのメリット、デメリットについて紹介します。

ブルペンデーのメリット

  • 先発投手を温存できる

 

先発投手は基本的に週1回の登板になりますが、長いレギュラーシーズンを戦う上で休息も必要です。

 

また、長期連戦で先発投手が足りなくなった場合や先発予定の投手が急遽のアクシデントで登板できなくなった場合など、ブルペンデーを採用することで、無理に先発投手を起用することなく、乗り切ることができます。

 

  • 相手に対策をさせない

 

従来の先発投手が登板する場合は、その投手の苦手な打者をスタメンに並べることで対策を取ることができます。

 

しかしブルペンデーはすぐに継投に入るため、先発投手の対策は意味をなしません。また、どういった順番で投手が出てくるかも、試合が始まらなければ分からないため、相手に対策の時間を取らせないという利点もあります。

 

  • 相手打線の目先を変えられる

 

ブルペンデーは、1試合を中継ぎ投手のみで継投するため様々な投手が登板することになります。そのため、左右やタイプの違う投手を継投することもあります。

 

相手打線の目先を変えられ、球筋に慣れる隙を与えないという利点も存在します。

 

ブルペンデーのデメリット

  • 中継ぎ投手の負担が大きくなる

 

ブルペンデーは、先発投手を温存できる一方で中継ぎ投手の負担が大きくなります。

 

レギュラーシーズンは長いので、短いイニングを投げる中継ぎ投手にも疲労が溜まっています。そのため、レギュラーシーズンにおいてブルペンデーは頻繫に行える作戦ではありません。

 

  • 質の高い中継ぎ投手が多く必要になる

 

ベンチ入りの人数が限られているため、ブルペンデーを実施した試合はベンチ入りするほとんどの投手が登板しなければなりません。

 

そのため、ブルペンデーは一軍クラスの中継ぎ投手を揃えられている球団にとっては有効な作戦となります。

 

しかしながら中には人員が足りず、一軍クラスに達していない投手がベンチに入っているチームもあります。中継ぎ投手に課題がある球団にとっては、失敗しやすい作戦とも言えます。

 

また、質の高い中継ぎ投手を揃えられていても、登板する投手全員がその日の調子が良いわけではありません。優秀な投手でも日によっては、調子が悪い日があり、計算通りの継投ができないケースもあります。

まとめ

今回の記事ではブルペンデーの歴史やメリット、デメリットについて紹介しました。ブルペンデーはメジャーリーグでは一般的な作戦になりつつあります。

 

ブルペンデーが採用された試合では、どのようなメリットがあるのか考えたり、次の継投を予想したりしながら観戦するのも面白いのではないでしょうか。

 

<参考記事>

【ロッテ】ポストシーズンでは異例のブルペンデー 沢村拓一先発/今季のブルペンデー継投一覧丨日刊スポーツ

 

この記事を書いた人

Engate Media編集部

Engate Media編集部

Engate Mediaの編集部です。スポーツ業界やスポーツを支える業界で活躍するキーパーソンのインタビュー記事やスポーツ業界の最新ニュースをお届けします。公式Twitter: @EngateInc

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