【バスケットボール】 ユーロステップとは? 基本から応用まで解説

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【バスケットボール】 ユーロステップとは? 基本から応用まで解説

2024/04/02

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バスケットボールにおける「ユーロステップ」とは、ランニングシュートの一種で、ディフェンスの前で左右に方向転換しながらステップを踏むテクニックのことです。

 

ユーロステップは「ジノビリステップ」、「ツーステップ」とも呼ばれています。

 

ユーロステップはペイントエリア内でディフェンスをかわしながらシュートまで持っていくために、非常に効果的なステップです。

 

この記事ではユーロステップの基本的な動きや強みを解説します。「ギャロップステップ」との違いもあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

バスケットボールの「ユーロステップ」とは?

ユーロステップはバスケにおけるランニングシュートの応用スキルの一つで、ディフェンスの前に横切るように1、2ステップでジグザクに方向転換するテクニックです。

 

日本ではあまり使われていないテクニックですが、習得した選手は強力な武器になっています

ユーロステップの基本の動き

通常のランニングステップは、最短ルートで直線的にゴールに向かっていくのが基本です。

 

一方ユーロステップは、1、2ステップをふむ際「右→左(もしくは左→右)」とジグザグにステップを踏み込むことで、ディフェンスをかわします。

 

基本的には、ペイントエリア内に向かってドライブで切り込み、ディフェンスをかわしてシュートまで持っていくために使われます。

ユーロステップの強み

ユーロステップは高いブロックを持つディフェンスに対して非常に効果的です。1、2ステップで方向転換できるため、ディフェンスのブロックをかわしやすくなります。

 

またブロックをかわしつつゴール下に向かって進むため、得点率を向上させられます。加えて、シュートの引き出しを増やすことで、ディフェンスが守りづらくなることもメリットの一つです。

ユーロステップはトラベリング?

トラベリングとは、ボールを持った状態で3歩以上歩く反則行為です。

 

従来のルールでは「“ボールを保持したタイミング”と“足を着くタイミング”が同じなら1歩目」とカウントされていました。

 

しかし2017年10月、FIBAでは新ルールとして「ボール保持と同時についている足はゼロステップとしてカウントされる」ことになりました(JBAでは2018年4月以降そのルールが適用されています)。

 

ゼロステップルールが導入されて以降、ボール保持と同時に足を地面につけた際は、その後の2歩を自由に使うことができます。

 

これに伴ってユーロステップは一つのスキルとして認められるようになり、トラベリングとジャッジされる事が少なくなってきています。

ユーロステップとギャロップステップの違い

 

ユーロステップと間違われやすいドリブル技術に「ギャロップステップ」があります。

 

ギャロップステップとはボールをもった状態で片足でジャンプし、着地時に両足を揃えるステップです。両足で着地するため、軸となる足を左右どちらにもできます。

 

そのためディフェンスはどちらから攻められるか分からなくなり、対応が難しくなるのです。技を繰り出すタイミングや使う目的がほとんど同じため、非常に似た技術と言えます。

 

ユーロステップの3つのコツ

ユーロステップのコツについてお伝えします。3つのポイントは以下です。

 

  1. 一歩目のフェイントスキルの高さ
  2. 動きの速さよりも歩幅の大きさ
  3. ボールポジションを下げないような意識

1.一歩目のフェイントスキルを上達させる

ユーロステップで何よりも大切なのが「目の前のディフェンスをかわすこと」です。ただステップを踏み込むだけではディフェンスをうまく出し抜けません。

 

有効なユーロステップを踏むためには「相手を騙すような一歩目のフェイント」が非常に重要となります。

 

踏み込みの一歩目で別方向に向かうように見せかけられるよう、体の使い方や視線の向きなどを意識します。

2.動きの速さよりも歩幅の大きさを意識する

2つめのコツは「大きい歩幅でステップを踏むこと」です。

 

スピードばかりを意識してしまうと、ステップを踏みこむ時の横への振り幅が狭くなってしまいます。ディフェンスを騙すためには、大きく方向転換をしながらジグザグと進むことが非常に重要です。

 

大きな歩幅でジグザグにステップを踏むことが大事です。特に二歩目のステップは大きく踏み出すようにすることで、うまくディフェンスをかわせます。

3.ボールポジションを下げないように意識する

ユーロステップに限った話ではありませんが、ボールポジションが低い状態でディフェンスの目の前にボールを出してしまうと、すぐにスティールをされる可能性が高くなります。

 

特にユーロステップは正面にいるディフェンスに対して仕掛けるステップです。ボールポジションが低い状態でステップに入ろうとするとボールをカットされる危険性が高いため、注意が必要になります。

 

ユーロステップに入る前は、ボールポジションを下げないようにします。

 

に必要なこと

ユーロステップは、少し難易度の高いステップです。以下の4段階で少しだけ紹介します。

1.ボールなし・ドリブルなしでステップを踏む

ボールを保持していない状態で、ステップを踏む練習を繰り返し、ジグザグと左右に大きく動く独特なステップを体に覚えさせる事が重要です。

 

ディフェンスを騙すためには、大きく方向転換しながらジグザグ進む動きが非常に重要になります。

 

ジグザグと進む独特なステップを体に覚えさせます。

2.障害物を置いてドリブルからのユーロステップを踏む

ステップ1でステップをマスターしたら、次はドリブルからステップに入る動きになります。コーンやボールなどの障害物を置くなどディフェンスを想定します。

 

ユーロステップは、ステップを踏み始める位置が遠くても近くても、ディフェンスを完全に抜き去ることは出来ません。交わしきるためには、ディフェンスとの距離感がとても重要です。

 

ディフェンスに見立てたコーンとの距離感をみながら、ステップを踏み込むタイミングを確認します。

3.ランニングシュートの中でユーロステップを踏む

通常のランニングシュート練習のなかに、ユーロステップを加たり、ステップ1のステップを踏む練習と、ステップ2の距離感をはかる練習をマスターしたうえで日々の練習に取り入れることが重要です。

 

試合にいかせている選手は、動きを体に覚え込ませています。

4.ディフェンス役を前にしてユーロステップを踏む

ステップの感覚をつかんだら、ディフェンス役をつけたユーロステップの練習をおこないます。

 

ディフェンスをかわすことを意識しながら繰り返し練習することで、試合で通用するユーロステップが踏めるようになっていきます。。

まとめ

ユーロステップは、バスケットボールのプレーにおいてペイントエリア内でディフェンスをかわしながらシュートまで持っていくために、効果的なステップです。

 

ユーロステップについてご紹介しましたが、観戦時にどのステップがユーロステップか判断できるようになると、よりバスケットボールが楽しめるはずですよ。

 

 

 

 

 

<参考記事>

ユーロステップを使いこなそう!丨バスケットボール上達塾

【バスケ】ゼロステップとは?やり方や習得方法をご紹介! 丨スポスルマガジン

この記事を書いた人

Engate Media編集部

Engate Media編集部

Engate Mediaの編集部です。スポーツ業界やスポーツを支える業界で活躍するキーパーソンのインタビュー記事やスポーツ業界の最新ニュースをお届けします。公式Twitter: @EngateInc

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