日本で行われるバスケットボールの大会に、「Jr.ウインターカップ」と呼ばれるものがあります。15歳以下のクラブ日本一を決めるバスケットボールの大会なのですが、同じ年代の選手が参加する他の大会と比べて違うポイントがいくつか存在します。
この大会ならではの特色について、詳しく紹介していきます。
目次
バスケットボールのJr.ウインターカップ、どんな大会?
U15世代の日本一を決める大会
Jr.ウインターカップは、正式名称が「全国U15バスケットボール選手権大会」とされていて、その名の通り15歳以下の選手が在籍するクラブの日本一を決める大会です。
2021年の1月に開催された大会(2020年度大会)を第1回としていて、以来毎年1月に全国大会が行われます。予選となる各都道府県での大会はその前年に行われていることから、大会名には「Jr.ウインターカップ2022-23」、あるいは「2022年度 第3回全国U15バスケットボール選手権大会」というように、予選大会の時期を含めた年号が振られています。
大会は、各都道府県の予選を勝ち抜いた男女47チームずつが参加するほか、第2回大会からは日本バスケットボール協会の推薦によって男子5チーム、女子3チームが追加で出場枠を与えられることになりました。第3回大会では女子の推薦枠が男子と同じ5チームに拡大され、これにより男女ともに52チームがトーナメントを戦い、日本一を目指します。
歴代の優勝チームは?
Jr.ウインターカップの歴代優勝チームは、以下の図の通りとなっています(2019年度に行われたプレ大会の優勝チームは含めず)。
初回の大会となった2020年度の大会では、男女ともに中学校の部活動チームが優勝を果たし、その後の大会でも女子の部では部活動チームの優勝が続いています。
一方、男子の部では2021年度大会でクラブチームのゴッドドアが優勝、2022年度大会でBリーグのライジングゼファーフクオカのU15チームが優勝を飾りました。

バスケットボールのJr.ウインターカップ、他の大会との違いは?
「全中」との違いは?
歴代の優勝チームを見ると分かるように、Jr.ウインターカップは各地域のクラブチーム、プロバスケットボール「Bリーグ」のチームが運営するユースチームと、中学校の部活動チームが同じルールで戦う大会となっています。
同年代の大会には通称「全中」と呼ばれる、全国中学校体育大会も存在しますが、こちらの大会はその名前の通り、中学校の大会として行われるため、部活動チームだけが参加できる大会となっていて、ここに違いが見られます。
その一方で、クラブチームを対象とした全国大会として「U15 CLUB BASKETBALL GAMES」という大会や、プロバスケットボール「Bリーグ」のユースチームを対象とした大会である「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP」という大会もありますが、その全てのクラブが対象となるのはJr.ウインターカップだけと言えるでしょう。
バスケットボール、育成世代の大会は年々変化を続ける
様々な形でBリーグのユース大会が行われた
Bリーグでは、クラブに対する様々なルールを定めた「B.LEAGUEクラブライセンス」というものがあり、その中でユースチーム、特にU15のチームを持つことが規則として決められています。
B.LEAGUEクラブライセンスには、トップリーグであるB1に在籍、あるいは昇格するために必要な「B1ライセンス」と、その下部リーグであるB2に在籍・参入するための「B2ライセンス」という2つのライセンスがありますが、両方のライセンスでU15チームを持つことが義務となっているほか、B1ライセンスの条件として、さらに18歳以下(高校生年代)を対象としたU18チームを持つことが義務づけられています。
こうした流れの中で、2018年と2019年には、地域のクラブや中学校チームとの交流試合として「B.LEAGUE U15 FRIENDLY GAME」や、2019年には各チームから推薦されたトッププレイヤーが集結しての「B.LEAGUE U15 ALL-STAR GAME」、さらに2017年から2021年まで、後述するBリーグB.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIPの結果をもとにした選抜大会として「B.LEAGUE U15 CHALLENGE CUP」などが行われてきました。
また、B1に在籍するクラブである川崎ブレイブサンダースが主催する形で、2023年には女子のU15チームを対象とした「不二家 PRESENTS B.LEAGUE U15 WOMEN’S CHAMPIONSHIP2023」が初めて開催されました。
日本一を決める「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP」
2023年現在、BリーグのU15チームにとっての大きな目標となるのが、「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP」での戦いとなります。
第1回大会は2017年の夏に行われ、その後大会の開催時期や開催地がしばしば変更され、2021年以降の大会は、3月下旬に東京体育館(東京都渋谷区)で行われるという形式が続いています。
B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIPでは、B1・B2、さらにはB3リーグの一部クラブが持つU15チームが一堂に会してトーナメントを戦うのが特徴で、2023年の大会では過去最多となる46チームが参加しました。
プロの舞台へ、同じコートでの試合も
2023年1月、茨城県水戸市のアダストリアみとアリーナで行われた「ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO」では、プロのオールスターゲームの前座試合として、「B.LEAGUE U18 ALL-STAR GAME」が行われるなど、プロのコートでユースの試合が行われる機会が設けられています。
この試合のメンバーにはB2・山形ワイヴァンズのU15チームから村岡遥斗選手が「飛び級」的にメンバー入りしていて、今後もこうした例があるかもしれません。
また、Bリーグでは2022-23シーズンから「ユース育成特別枠」という制度が設けられていて、U15やU18チームに所属する選手を、プロの試合のメンバーとして契約・登録することができるようになりました。
B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIPで大会3連覇中の名古屋ダイヤモンドドルフィンズでU15・U18に所属してきた今西優斗選手は、この制度を利用してダイヤモンドドルフィンズと契約し、2022年12月24日の試合に出場し、得点も記録。16歳7カ月8日という、Bリーグ最年少出場・最年少得点の記録を打ち立てました。
このほか、Bリーグのクラブによっては、プロの興行の試合の前にU15チームによるエキシビションゲームを組み込んだりするなど、U15世代の戦いを盛り上げようという動きがしばしば見られています。
バスケットボール、U15世代にも興味を!
1月のJr.ウインターカップに向けた動きが加速するほか、Bリーグのユースチームの大会や試合も、今後ますます増えていくことでしょう。
今後の動きにも期待されるところですし、こうした大会を経て、若い世代のプレイヤーに注目が集まっていくことでしょう。皆さんも、ぜひ興味を持ってみてはいかがでしょうか。
<参考記事>
日本バスケットボール協会公式サイト
http://www.japanbasketball.jp/
大会紹介(日本中学校体育連盟)
https://nippon-chutairen.or.jp/sports/
U15 CLUB BASKET BALL GAMES公式サイト
2023-24シーズン B.LEAGUEクラブライセンス 第2回判定結果について
https://www.bleague.jp/news_detail/id=282859
U15(B.LEAGUE公式サイト)
BリーグU15クラブ日本一を決める「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2023」、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U15が三連覇を達成(BASKETCOUNT)
https://basket-count.com/article/detail/144033
ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO大会公式サイト
https://www.bleague.jp/all-stargame2023/
名古屋ダイヤモンドドルフィンズの今西優斗がデビュー…B1最年少出場記録を16歳7カ月8日に更新(BASKETBALLKING)
https://basketballking.jp/news/japan/b1/20221224/408576.html
3/18(土)・19(日) AWAY渋谷戦は “渋谷ダービー” コラボレーション企画 第二弾発表!(アルバルク東京)
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