いよいよ「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」が開幕。
世界各国の猛者たちによる熱い戦いが日々繰り広げられ、テレビにかじりついて応援している方も多いのではないでしょうか。
今回は、ワールドラグビーが発表した最新のラグビー日本代表の世界ランキングと、対戦国の順位と特徴などを紹介します。
目次
ラグビー日本代表の世界ランキング
ラグビーの国際統括団体「ワールドラグビー」の男子ランキングによると、2023年9月11日時点で、日本は世界ランク14位となっています。
なお、ラグビーワールドカップ2019日本大会では、史上最高の6位を記録しています。この時は準々決勝で対戦した「イングランドvsオーストラリア」の結果を受け、日本は負けたオーストラリアと入れ替わる形で6位に浮上しました。
日本は世界ランキングが導入された2003年は20位でスタートしており、それ以降はポイントが大きく動くワールドカップのタイミングで徐々に順位を上げてきました。現在は80ポイント以上が必要となる世界ランキング一桁台入りを目標としています。
ランクの基準となるポイントは試合結果、対戦チームの優劣関係、勝負の点差(マージン)、そしてホームアドバンテージなどの要素を考慮しながら計算されます。
なお、ポイントは0点から100点の範囲内で評価を受け、ランキングトップのチームは90点前後で推移しています。ちなみに、これまでの最高点は2016年10月10日にニュージーランドが記録した96.57点となっています。
ランキングが決まるポイントは以下の通りです。
・ポイントは国同士の対戦時に変動する
・ポイント差がない場合は勝てば1点アップ・負ければ1点ダウン
・ポイント差あればその分、上位チームのポイントが上がりにくくなる
・ホームチームは試合前のポイントに「3ポイント」足して計算
・15点差以上得失点差があればポイントは1.5倍
・ワールドカップ時はポイントは2倍
少々複雑ではありますが、基本的に弱小国に勝ち続けてもランキング上位になることはありませんし、ライキング上位をキープするためには勝ち続けなければいけないのです。
ラグビーワールドカップ2023フランス大会 日本の対戦国を紹介
日本は今回のフランス大会ではPOOL Dとなり、イングランド、サモア、アルゼンチン、チリが同組で顔を揃えました。どの国も気が抜けない戦いとなることは間違いなく、まずはプール突破が最大のミッションとなります。
ここでは「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」で日本代表が対戦する各国を世界ランキングとともに紹介します。
日本/世界ランキング14位
愛称は「ブレイブ・ブロッサムズ(Brave Blossoms)(意味:勇敢な桜たち)」で、左胸に「全開の桜3弁」を配置した日本を象徴するようなユニフォームが特徴です。ラグビーでは、国の代表チームとしてプレーする場合、国籍は問われないため、日本チームにも多数の外国人選手が在籍しています。
また、高校、大学時代から国内で活躍し、日本のラグビーに魅力と可能性を感じた選手は、その後帰化し、日本代表として戦っています。今大会の目標は「優勝」。2019年の日本大会のベスト8を超えられるよう、チーム一丸となって、戦っていきます。
対戦国1 イングランド/世界ランキング6位
「サクソンズ(Saxons)」の愛称で親しまれている北半球における最強国の一つです。世界ランキングもここ数年8位以内をキープしています。
過去のワールドカップでは優勝1回、準優勝3回という華々しい結果を残しており、ラグビーワールドカップ2019日本大会では、3大会・12年ぶりの決勝進出を果たし、南アフリカに12-32で敗れ惜しくも準優勝に終わっています。
今大会でも間違いなく日本代表を苦しめる最強の敵になると言われています。日本とは9月18日午前4時(日本時間)に対戦します。
対戦国2 サモア/世界ランキング12位
愛称は「マヌ・サモア (Manu Samoa)」 で、ウォークライ(戦いの雄叫び)は、「シバ・タウ」となっています。
ワールドカップには1991年より参加しており、ベスト8が最高成績です。日本とは9月29日午前4時(日本時間)に対戦することになっており、プール戦突破の大きなポイントとなるゲームになります。
直近では2023年7月22日にチャレンジカップ2023にて対戦しており、この時は22-24という2点差ながらサモアが勝利しています。
対戦国3 アルゼンチン/世界ランキング6位
愛称は「ロス・プーマス(Los Pumas)」。
南半球では、南アフリカ共和国代表(スプリングボクス)、ニュージーランド代表(オールブラックス)、オーストラリア代表(ワラビーズ)の3か国に次ぐ実力を誇ります。
ワールドカップでもこれまで2007年3位、2015年4位といった成績を残しており、2022年8月に行われた「南半球四カ国対抗戦ザ・ラグビーチャンピオンシップ」では、オーストラリアに31点差をつけて大勝。
ニュージーランド戦では7点差で歴史的な勝利をおさめています。日本とは10月8日午後20時(日本時間)に対戦します。
対戦国4 チリ/世界ランキング22位
愛称は「ロス・コンドレス」。
「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」参加20チームの中で、唯一の初出場チームです。情報が少なく、未知数な部分が多いのですが、今大会は常連国であるカナダ、アメリカを地域予選で下して出場権を獲得しており、これから成長が期待されているチームです。
日本とは9月10日午後20時(日本時間)に対戦し、日本が42-12で勝利をおさめています。
日本代表はプール突破できるのか!?
今回、日本代表のPOOL D突破のカギとなるのは、イングランド戦と言われています。
世界ランキング6位と日本よりも格上で、これまで10戦以上戦っていますが、一度も勝ったことはありません。ここで再び歴史的勝利をおさめ、そのままの勢いで3戦目のサモアに勝利すれば、万が一最後のアルゼンチン戦で敗れたとしても、3勝1敗で決勝トーナメントに進めます。
日本のラグビーも進化しており、チャンスはあるはずです。ぜひ皆さんもテレビの前から応援し、選手にエールを届けましょう!
まとめ
今回の記事で、ワールドラグビーランキングのランキング決定の仕組み、「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」に出場し、日本と同じPOOL Dとなった各国の紹介をいたしました。
日本は決して楽な状況ではなく、強豪国ひしめく中からのプール突破は容易なことではありません。しかしながら、間違いなく「ラグビーワールドカップ2019日本大会」の奇跡を思い返すような、全国民を感動の渦に巻き込む熱い戦いを繰り広げてくれることでしょう。
ぜひこの記事で日本が対戦する国に興味をもっていただき、応援するきっかけになればうれしいです。
<参考記事>
ワールドラグビー
ラグビーワールドカップ 2023 公式サイト
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